小1の息子と、江ノ島の稚児ヶ淵(ちごがふち)へ磯の生き物を観察しに行ってきました。場所でいうと、神奈川県藤沢市になります。
今回は家族で江ノ島へ行きましたが、磯観察は私と小1の息子と私の母の3人で。2歳の娘は夫と別行動にしました。
最近は魚や水辺の生き物に夢中の息子。今回は干潮の時間を調べ、装備も準備して、親子で本格的な磯観察に挑戦しました。
結果は、ヤドカリやカニ、さまざまな貝、小さな魚など、想像以上にたくさんの生き物に出会えた大満足の一日!
一方で、実際に行ってみると、干潮でも波の力が強く、危険を感じる場面もありました。
自然の楽しさと怖さの両方を実感した今回のお出かけ。見つけた生き物や現地の様子、持って行ってよかったもの、そして一日の反省まで記録しておきます。
干潮10:59に合わせて江ノ島へ
訪れたのは10月の週末。
この日の干潮時刻は10:59だったので、朝9時過ぎに片瀬江ノ島駅へ到着するスケジュールにしました。
稚児ヶ淵は江ノ島の奥にある岩場です。
潮が引く時間帯には、岩場にできた潮だまり(タイドプール)で生き物を観察できます。
息子はウォーターシューズやライフジャケットなど、装備をしっかり準備して出発。
この日の目的は、観光というよりも、とにかく磯の生き物をじっくり観察することでした。
干潮でも波が強い!磯遊びで感じた自然の怖さ
今回、一番強く感じたのは波の怖さでした。
干潮の時間に合わせて行ったものの、決して穏やかな海というわけではありません。
時々、岩場の高いところまで「バシャーン!」と波が打ちつけてきます。
岩の端から2mほど離れた場所にいても、突然大きな波があがってくることがありました。

波に背を向けたまま夢中になるのは危険だと感じました。
小1の息子でも、一瞬たりとも目を離せない状況です。
生き物を見つけると、つい足元や岩の隙間に集中してしまいます。でも、その間も波の様子を気にしていなければなりません。そこからは、海側にはなるべく近づかず、奥の方で観察を続けることにしました。
自然の力は本当にすごい。
今回あらためて、海で遊ぶときには、潮の満ち引きだけでなく、波や風の強さも十分に確認する必要があると感じました。
なお、これは今回訪れた日の状況です。干潮だから必ず安全というわけではなく、天候や海の状態によって危険度は変わります。
磯には想像以上にたくさんの生き物がいた!
危険には十分注意が必要でしたが、磯での生き物観察そのものは、本当に面白い体験でした。
普段はなかなか見られない生き物が、あちこちにいます。
岩の隙間にも、小さな貝がいっぱい
岩場にはいろいろな種類の貝がくっついていました。
マツバガイのような貝や、岩の隙間に挟まったごく小さな巻貝など、よく見るとあちこちに生き物がいます。

岩にくっついている貝を見たり、形や大きさの違いを比べたり。
普段は何気なく見ている岩場にも、こんなに多くの生き物が暮らしているんだなと驚きました。
タカラガイの姿にびっくり!
特に印象的だったのが、タカラガイです。
貝殻の外側に、柔らかい体の部分がグニュグニュと大きく広がっていて、最初は何なのか分からないほど。
私自身、こんな姿を見るのは初めてでした。
近くにいた子どもは「キモい!」と言っていましたが(笑)、確かにちょっと驚く見た目。
普段よく見るつるつるした貝殻とは、まったく違う姿でした。

実際に生きているところを見ると、図鑑や写真だけでは分からない発見があります。
カニは小さくても立派に威嚇してくる
カニもたくさんいました。
小さなカニから少し大きなカニまで、岩の上を歩いていたり、水中の岩陰に隠れていたり。

手を近づけると、小さなカニでもハサミを大きく広げて威嚇してきます。
実際に挟もうとしてくることも!私も小さなカニに挟まれました。
小さくても、自分の身を守ろうとする姿が印象的でした。
岩場では、白っぽくなったカニの死骸のようなものも複数見つけました。息子が捕まえて観察していたのですが、あとから調べてみると、脱皮したあとの抜け殻だった可能性もあるようです。

カニは脱皮するとき、脚やハサミまで元の形を残すことがあるそう。てっきり死骸だと思っていたので、これも新しい発見でした。
ヤドカリは想像以上に動きが速い
ヤドカリもたくさん見つかりました。
貝殻を背負ってゆっくり動くイメージがありましたが、実際には動きがとても速い!
カゴに入れてみると、忙しそうに動き回っていました。
息子は次々とヤドカリを見つけては観察していました。

小さな魚もたくさん泳いでいた
魚も見ることができました。
1〜2cmほどの小さなものから、5〜6cmくらいの魚まで。
特に印象に残っているのが、近くにある船着場「べんてん丸」乗り場の横にある岩場です。
波が勢いよく打ちつける場所なのですが、浅い潮だまりには、黒い斑点があり、フグのような模様に見える小魚がたくさん泳いでいました。
水が浅かったので、網があれば観察しやすかったかもしれません。
今回は魚を捕まえる道具がなかったので、泳いでいる姿を見たり、ほかの人が捕まえた魚を見せてもらったりしました。

息子は魚をつかまえたかったーと言っていたので、次回行くなら、小さな魚を観察するための網も持っていきたいところです。
磯で生まれた、知らない親子との交流
今回、予想していなかったうれしい出来事もありました。
それは、磯で出会った複数の親子との交流です。
息子はライフジャケットやウォーターシューズなど、かなりしっかりした装備で行ったので、通りかかる親子から何度も声をかけられました。
「お近くなんですか?」
「装備バッチリですね!」
「うちも持ってくればよかった〜!」
そんな会話から、自然と交流が生まれました。
道具を持っていない子には、息子が捕まえたヤドカリなどを見せてあげることも。
「あ、あそこにもいる!」
と教えてもらうと、息子が水の中をのぞき込んで、生き物を探しに行くこともありました。
捕まえた生き物を入れたかごを、大人がのぞいていくことも何度もありました。
長い時間、通りすがりの子どもたちと、つかず離れずの絶妙な距離感でコミュニケーションを取っていた息子。
誰かと一緒に遊ぶ約束をしたわけでもないのに、同じ場所で生き物を探しているだけで自然と会話が生まれていました。
好きなことがあると、知らない人ともこんなふうにつながれるんだな。
そんな姿を見られたことも、今回の大きな収穫でした。

強風でべんてん丸が運休間近!予定を切り上げて撤収
磯観察に夢中になっているうちに、時間は12時過ぎに。
まだまだ遊べそうでしたが、この日は風が強く、本土へ直通で行くことができる、べんてん丸がまもなく運休になるとのこと。
急いで着替えて、磯をあとにしました。行列で20分以上待ったと思いますが、無事に乗れました。
波の様子を見ても、確かに風の影響は大きかったのかもしれません。
べんてん丸は移動手段として便利ですが、海の状況によって運休することがあります。
運休時には江ノ島の中を歩くしかなく、アップダウンが激しいです。
小1の息子は行きは悠々とアップダウンを走ってましたが、子連れで体力温存を考えるなら、往復船でも良かったかも?

ただ、江ノ島の中を歩くと食べ歩きもできます。景色がいい場所もあります。
体力があるなら、行き帰りどちらかは歩いてもいいかもしれません。しらすとあおさのせんべい醤油味を食べましたが、美味しかったです。
磯遊びのあとに新江ノ島水族館へ。でも、すでに疲労困憊
磯遊びを終えたあとは、新江ノ島水族館へ。
ところが、ここで反省がありました。
この日は10月とは思えないほど暑く、久しぶりに腕が赤く日焼けするほど。
ガッツリ磯遊びをしたあとだったので、私も息子もすでに疲れ気味でした。
なんとか水族館まで行ったものの、少し見たところで「おなかすいた!」となり、いったん外へ。
結局、入場料を払ったのに、水族館を見たのはわずか30分ほど。
水族館のカフェでランチにしましたが、こちらも大行列。購入するまでにかなり時間がかかりました。
ようやく飲み物を受け取ったと思ったら、飲む前に息子がバシャーンとこぼしてしまい……。
疲れも重なって、息子もご機嫌ななめに。
磯遊びは想像以上に体力を使います。そのあとに水族館までしっかり楽しむというのはちょっと無謀だったかも…。
最後はビーチへ。結局びしょ濡れに!
ランチのあとは、ショップでガチャガチャをしたり、ぬいぐるみを買ったり。
そして、ビーチを見た息子が、
「海に行きたい!」
と言い出しました。
「海に行ったら、水族館を見る時間がなくなっちゃうよ?」
と伝えましたが、それでもいいとのこと。
そこで、最後は太陽の光がまぶしい海岸へ。

結果、びしょ濡れになりながら、波と砂で思いきり遊びました。
息子は砂浜を延々と走り回り、波に近づいたり離れたり、あちこち忙しそう。
でも、とても楽しそうで、完全に夢中になっていました。
その姿は微笑ましかったものの、私は内心、
「帰り、大変だろうな……(笑)」
と思っていました。
案の定、帰る頃にはすっかり疲れ果てていました。
帰宅してからも磯遊びは終わらない
ようやく帰宅して、今度は後片付けです。
海で使ったものは、そのまま放置できません。
- ライフジャケットは真水で洗って干す
- 衣類は砂を払ってから洗濯する
- ウォーターシューズは洗剤で洗って外干しする
- 濡れた荷物を整理する
特にウォーターシューズは、海水がついたまま放置して臭くなったことがあるので、なるべく早く洗うようにしています。
そして子どもたちをお風呂に入れ、なんとか夕飯まで終了。
長い長い一日がようやく終わりました。
楽しかったけれど、親の体力もかなり使った一日でした。
次に行くなら、こうしたい
今回の体験を振り返って、次に行くならいくつか工夫したいと思いました。
2歳の娘は磯に連れて行かなくて正解
今回、2歳の娘は岩場には連れて行きませんでした。江ノ島には行きましたが、夫と島の入り口付近で過ごしていました。
実際に行ってみて、これは正解だったと強く感じました。
波が突然高いところまで来ることもあり、足場も不安定。苔につるっと転びそうになることも。
小1の息子ですら目が離せなかったので、2歳児を連れて同じように遊ぶのは、今回の状況ではとても無理だったと思います。
小さな子どもを連れて行く場合は、現地の安全状況を十分に確認し、無理をしないことが大切だと感じました。
一日に予定を詰め込みすぎない
そして、反省二つ目は、体力配分です。
磯遊び、水族館、海岸遊びと、当初よりこれハードだろうなと思っていたものの、せっかく行くなら水族館も行きたいよね、と。一日に詰め込みすぎました。
わが家から江ノ島までは移動にも時間がかかります。
次回行くなら、車で行く、磯遊びだけに絞る、あるいは一泊するなど、もう少し余裕のあるスケジュールにしたいところ。
往復べんてん丸を利用するのもよさそうですが、天候による運休には注意が必要です。
しっかり装備して、波と天候には十分注意する
ウォーターシューズやライフジャケットは磯遊びには必須と思います。
ただ、装備を整えたから安全というわけではありません。
今回波が高めだったのかはわかりませんが、たとえ干潮でも十分に注意が必要です。
危険を感じる状況なら無理に岩場へ入らないように気をつけたほうがいいと思います。
持って行ってよかった装備・持ち物
今回、私が持っていって良かったものはこちらです。
▼持参必須だと感じたもの
・ライフジャケット
・ウォーターシューズ(ベルトで固定できるもの)
・水遊びで使う靴下(我が家は化学繊維製のものを使っています。怪我防止のためにも履いています)
・帽子(飛ばないように、紐付きがベター)
・長袖長ズボン
・全身着替え(磯に加えて、ビーチも行くなら2セット)
・ビニール袋(着替えを入れる用)
・巻き巻きタオル
・飲み物
▼あると便利だったもの
・軽食
・観察用のカゴ
・スマホ防水ケース
・箱メガネ
・ウェットティッシュ
・大人用でサングラス(私が行った日は日差しや風が強かったです)
まとめ|自然の怖さも楽しさも感じた、忘れられない一日
今回の稚児ヶ淵での磯観察は、親子でたくさんの発見があった一日でした。
岩の隙間にいる小さな貝、身を守ろうとするカニ、素早く動き回るヤドカリ、潮だまりを泳ぐ魚たち。
図鑑や水族館で見るのとはまた違う、生き物たちが実際に暮らしている姿を間近で観察できました。
そして、好きな生き物を通して知らない子どもたちと自然に交流していた息子の姿も、私にとって印象深いものでした。
一方で、干潮でも波が強く、自然の怖さを感じる場面もありました。
疲れすぎてしまったことや、予定を詰め込みすぎたことも反省点です。
それでも、普段はできない、本当に貴重な体験だったと思います。
これからも、安全には十分気をつけながら、息子の「見たい!」「やってみたい!」という気持ちを大切にしていきたいです。
以前に静岡で体験した、アコヤ貝の真珠取り出し体験の記事はこちらです。

色々な水族館で実施されているのを見かけるので、お魚好きなお子さんがいる方は読んでみてくださいね。

