先日、小学1年生の息子と、しながわ水族館へ行ってきました。
最初はテレビCMで見た国立科学博物館の「ダーウィンが来た!」の企画展へ行きたいと言っていましたが、相談の結果それはまたの機会に。
1歳頃から乗り物系が大好きだった息子ですが、最近は魚や水の生き物への興味が強くなっています。
川や干潟へ生き物を探しに行ったり、夏休みには「みずのいきもの」をテーマに自由研究をしたり。

そんな息子と行った水族館で、思いがけず「親の知らない30分」ができました。
「ママは参加できないけど、一人で行ける?」
水族館行きを決めたのは当日。事前にチケットを取ろうと思い、アソビューで見つけたのが、魚やカワウソの餌やり体験。息子もやりたがったものの、すでに完売していました。
そして唯一、チケットが残っていたのが「裏側潜入ツアー」。

「これに参加したい」と息子。
せっかくだし私も一緒に参加してみたいと思ったのですが、残っていた枠は1人分だけでした。ひとまず1枚購入して、あとは現地で私も現金支払いなどで入れるかも? 一応交渉してみようと思いつつ、向かいました。
現地に到着してスタッフさんに相談。息子が小学1年生であることも伝えましたが、定員の関係で追加でもう1枚購入することはできないとのこと。
私はもしかしたら、
「ママが行けないなら、やめる」
となる可能性もあるかなと思っていました。
でも、スタッフさんが2人いて少人数の参加ツアー。私は少し心配もありましたが、ルール上問題ないのであれば、ぜひ行ってみてほしいなと思いました。
そこで……
「ママは定員オーバーで参加できないんだけど、1年生は一人で参加しても大丈夫なんだって。係の人も2人いるし、一緒に回る人は全部で10人みたいだよ。行けるかな?」
と、なるべく普通に伝えてみました。
すると息子は、
「わかった〜」
くらいの軽い反応。
あれ、かるい!笑
直前になっても特に不安そうな様子はなく、ニコニコしながら「自分は6番!」と教えてくれました。
そして時間になると、普通に私にバイバイして中へ。
親の私が思っていたよりも、ずっとあっさりでした。
突然できた30分のフリータイム。でも母はそわそわ
そして私は突然、30分ほど一人に。

子どもと水族館に来て、まさか一人で館内を見る時間ができるとは思っていませんでした。
せっかくなのでイルカを見たりしながら過ごしたのですが、やっぱりちょっとそわそわ。
今ごろ何を見ているんだろう。
ちゃんとついていけてるかな。
楽しんでるかな。
そんなことを考えながら、30分が過ぎるのを待っていました。
ツアー終了後、まさかの「いない!」
30分のツアー自体は、問題なく参加できたようです。
ところが終了後、ちょっとしたアクシデントがありました。
私が待っていた場所に息子が出てこない。
ただ、30〜40分のツアーと聞いていたので、まだなのかなぁと思っていました。息子に持たせているGPSを見ても、近くにはいそうだなとチェックしていました。
そうしたら……突然、息子が一人で登場!
息子はすでにツアーを終えており、私を探していたようです。
あとから本人に聞いたところ、
「イルカショーが見たくて、そっちに行った」
とのこと。
迷って違う場所へ行ってしまったというより、本人なりに目的があって移動していたようです。
結果的には5分ほどで合流できたと思うのですが、1人で出てきていたことにびっくりして、ヒヤッとしました。
今後こうした一人参加のイベントに行くときは、終了後の待ち合わせ場所や、解散の仕方まで親子でしっかり確認しておこうと思いました。
今回はスタッフの方に口頭で出てくる出口を聞いていたのですが、初めての施設でいくつもドアがあるので、そこも認識違いがありました。
ペンギンを見ていたら、突然出てきたツアーの知識
無事に合流したあとは、また一緒に水族館を回りました。
ペンギンのエリアへ行ったとき、私が何気なく、
「ペンギンって何の魚食べてるんだろうね。アジとかかな〜」
とつぶやくと、息子が、
「あとサンマ!」
と。
「そうなの?」
と聞くと、
「裏側ツアーで言ってた」
とのこと。
さらに、
「あと、子持ちじゃないししゃもも食べる」
とも教えてくれました。
「なんで子持ちじゃないの?」
と聞いたら、
「それは忘れた」
らしいです。笑
30分のツアーで何を見て、どんな話を聞いたのか、私は知りません。
でも、そのあと展示を見ながらポロッと出てきた言葉を聞いて、
「あ、ちゃんといろいろ聞いてきたんだな」
と思いました。

寝る前に聞いた「息子が見た水族館の裏側」
わが家では寝る前に、その日にあったことをよく話します。
この日の夜も、息子が裏側ツアーについてもう少し教えてくれました。
エサを作る場所があったこと。
冷蔵庫と冷凍庫があったこと。
冷凍庫は、なんとマイナス24度だったこと。
とても寒いから、長い時間入ってはいけないこと。
そして、水をきれいにするためのろ過装置も見たそうです。
息子いわく、
「ピタゴラ装置みたいだった」
とのこと。
私は実際の装置を見ていないので、どんなものだったのか分かりません。
だからこそ、この「ピタゴラ装置みたいだった」という小学1年生なりの表現が面白い。
私も一緒に参加していたら、
「あの大きなろ過装置ね」
で終わっていたかもしれません。
でも私は何も見ていないから、息子の話を聞いて想像するしかありません。
今回初めて、息子の目を通して水族館の裏側を少しだけ見せてもらったような気がしました。
小学生になって、一気に増えた「親の知らない時間」
考えてみれば、小学校へ入学してから、こういう時間が一気に増えました。
保育園の頃は、今日は何をした、こんなことがあった、と日々のお知らせも比較的細かくありました。
でも小学校は違います。
ちょっと泣いた。
保健室へ行った。
お友達とちょっとしたことがあった。
その程度なら、親には特に連絡がないこともあります。
もちろん怪我をしたり、大きなトラブルがあったりすれば連絡がありますが、日常の細かな出来事まですべて親に伝わってくるわけではありません。
登下校だって、一人ですることがあります。
つい少し前まで、保育園への送り迎えをして、先生からその日の様子を聞いていたのに。
小学生になった途端、息子の世界は一気に広がっているんだなと思います。
親が見ていないところで、いろんなものを吸収していく
今回の裏側ツアーも、その一つだったのかもしれません。
私が知っているのは、息子があとから話してくれたことだけ。
冷凍庫がマイナス24度だったこと。
長く入ってはいけないこと。
ろ過装置が「ピタゴラ装置みたいだった」こと。
ペンギンがサンマや、子持ちではないししゃもを食べること。
きっと30分の間には、私には話していないことも、すでに忘れてしまったことも、たくさんあるんだと思います。
それでも、その30分を一人で楽しんで、見たり聞いたりしたものを自分なりに持ち帰ってきた。
そして、その一部をあとから私に教えてくれました。
これから学校でも、学童でも、お友達との時間でも、こういう「私の知らない息子の経験」はどんどん増えていくのでしょう。
もともと別の人間ではありますが、親が多くを見ていた幼児期から、本人だけの世界が増える小学生へ。
今日はほんの30分の出来事でしたが、少しだけ寂しいような気もしました。
こうして子どもと一緒に出かけられる時間も、きっとずっと続くわけではありません。
今、一緒に過ごせる時間を楽しく過ごしたいなと思います。
初めて伺った、しながわ水族館での出来事でした。
なお、今回できなかった餌やり体験は、
「次は絶対やりたい!今、予約して!」
と寝る前に言われました。笑


