数年前から、株主優待を目的に「クロス取引」をしていました。
一時期は300万円ほどの資金を使って積極的に取っていて、お米や食品、買い物に使える優待、外食やレジャー系のチケットなど、いろいろなものをもらっていました。

優待がよく届いていた頃は、「わーい、またきたー!」「やばい、米が溜まってきた!(うれしい悲鳴)」と楽しみにしていたものです。
そんなクロス取引も、今年に入ってからはほぼお休み状態。最近は優待が届くこともほとんどなくなりました。
今回は、数年間やっていた株主優待のクロス取引と、実際にもらってよかった優待、そして予算300万円で取引していた私が今はお休みしている理由について書いてみます。
株主優待が欲しくて始めたクロス取引
もともと私は、株式投資をする中で株主優待にも興味がありました。
株主優待は、企業の株を一定の条件で保有していると、自社商品や商品券、食事券などを受け取れる制度です。ただ、株主優待をもらうために株を普通に買うと、その後株価が下がってしまう可能性もあります。
そこで知ったのが「クロス取引」でした。
簡単にいうと、現物株の買いと信用取引の売りを組み合わせることで、株価変動の影響を抑えながら株主優待の取得を狙う方法です。
もちろん完全にタダで優待がもらえるわけではなく、売買手数料や貸株料などのコストがかかります。銘柄によって必要な資金も違いますし、一般信用売りの在庫がなくなって取引できないことも。
最初は私も調べながら、少しずつやっていました。
一時期は300万円くらいをクロス取引に使っていた
直近では、クロス取引用として300万円くらいの資金を用意していました。
300万円分の株をずっと保有していたという意味ではなく、権利確定のタイミングに合わせて、その資金を使いながらいろいろな銘柄をクロスしていました。
株主優待は企業によって権利確定月が違うので、「今月は何を取ろう?」と、優待内容や資金の残りを見ながら、パズル的に取得していました。
そして権利確定からしばらくすると、忘れた頃に優待が届く。雑ではありますが、なるべく資金効率よくクロスできるよう心がけていたので、ポストに「株主様へ」と書かれた封筒がドサッと何通も入っていることもありました。

お米や食品。家計にそのまま使える優待はうれしい
もらって特に使いやすかったのは、やっぱり食品系。お米が届いたことも何度もありました。
お米は普段の生活で必ず買うものなので、届けばその分買わなくて済みます。食品の詰め合わせも、自分では選ばない商品が入っていることもあって、箱を開けるのも楽しみのひとつでした。
「株主優待で家計をものすごく節約する!」というほどではないけれど、いつもの生活費がちょっと浮く。そんなところが私は好きです。
自分では買わない、大きないちごが届いたことも
食品系でも、特に印象に残っているのがいちご。

箱を開けたら、立派ないちごがずらり。ひと粒がものすごく大きくて、こういう「なくても困らないけれど、届いたらめちゃくちゃうれしいもの」も株主優待の楽しさです。
普段ならスーパーでいつものいちごを買うところ、優待ならちょっといいものを選んでみる。
節約とはまた違う、暮らしがちょっと楽しくなるおまけみたいな感覚です。
外食や子どもとのお出かけにも使っていた
子どもが生まれてから特によかったのが、外食やレジャーに使える株主優待です。
外食系の優待カードを使って、家族でごはんを食べに行ったことも。全部を優待だけでまかなえるわけではなくても、会計から数千円分使えるだけでちょっとうれしい。実家で両親にごちそうするときも、優待なら「ありがとう〜♪」と気軽に受け取ってもらえます。

そして、わが家ではレジャー系の株主優待も選んでいました。実際に優待券を持って、家族で遊びに行ったこともあります。

普通に家族分のチケットを購入するとそれなりの金額になるので、こういうレジャー系の優待は満足度が高かったです。
「株主優待=節約」というより、同じ家計の中でも、ちょっと気軽に外食したり遊びに行ったりできる。
子育て中のわが家には、うれしかったです。
優待を選ぶ時間は楽しいけど、ちょっと大変
クロス取引をやっていると、権利確定月に向けて優待をチェックするようになります。
「これはお米がもらえる」「こっちは子どもと使えそう」「この食事券いいな」なんて見ていると、楽しい部分もありますが、何ヶ月も前に取得しなければならない人気優待もあるので、けっこー脳を使いました。笑
どの優待をいつ取るか、それはいくらか、資金は足りるか、スプレッドシートでリストも作っていました。仕事みたいですね。笑
それでも、欲しかったものが取れなかったり、ミスしてダメだったこともありました。
クロス取引は「ほぼタダで優待」ではない
一方で、実際にやってみると注意することもいろいろありました。
クロス取引には、売買手数料や貸株料などのコストがかかります。取引するタイミングによっては貸株料が増えることもあるので、優待の価値だけを見て決めればいいわけでもありません。
また、信用取引を使うため、仕組みを理解しないまま取引するのは避けたいところ。制度や証券会社のルールも変わることがあります。
私は自分で調べながらやっていましたが、最初の頃は注文方法を何度も確認していました。慣れてくると作業自体はそれほど大変ではなくなりましたが、銘柄を探したり在庫を確認したりする時間も必要です。
なので、「何もしなくても株主優待がほぼタダでもらえる!」というものではありません。
それでも私はクロス取引が好き
注意点はあるものの、私はクロス取引がけっこう好きでした。
お金を使って何かを買うのとは違い、手元の資金を一定期間使って、コストをかけながら優待を取得する。そして数か月後、忘れた頃に何かが届く。
食品なら家計が少し助かる。外食券なら家族でごはんを食べる。レジャー系なら子どもと遊びに行く。
私の好きな暮らしとの相性もよかったんだと思います。

また、クロス取引に使っていたのは、基本的に生活防衛資金として持っていた現金でした。
必要になれば比較的短期間で現金に戻せるため、私は「ただ現金で置いておくより、使わない間に優待を楽しもう」という感覚で活用していました。
もちろん、すぐに自由に動かせる普通預金とまったく同じではありません。それでも当時の私にとっては、生活防衛資金を大きく減らさずに楽しめる方法のひとつでした。
今クロス取引をしていない理由
そんなクロス取引ですが、現在はやっていません。
数年前から続けてきましたが、今年に入ってからは少しずつ減らしていき、今はお休み中。最近届いたのは、以前に取得していた優待のほんの少しの残りです。
おそらく今回の6月期分で、いったん最後になりそうです。
やめた理由は、クロス取引が嫌になったからではなく、現金を一棟アパートの購入に回したからです。
一棟アパートを購入することになり、頭金や諸費用などでまとまった現金が必要になりました。さらに購入後も、修繕などに備えて現金を確保しておきたい。
そうなると、以前のように300万円をクロス取引用として動かす余裕はありません。今は株主優待よりも、不動産のための現金を持っておくことを優先しています。
同じ300万円でも、今は使いたい場所が変わった
以前は、300万円をクロス取引に使って優待を楽しんでいました。今は、その現金を不動産購入やその後の備えに使っています。
同じわが家のお金でも、その時々で、優先して使いたい場所は変わるんだなと思います。
クロス取引をしていた頃は楽しかったし、これからまた資金を貯めて復活する予定ではあります。でも今は、まず購入するアパートの運営を安定させること。そして、次に使える現金をまた少しずつ増やしていくことを優先したいです。
余裕資金ができたら、再開したい
クロス取引では、家計が助かる優待をもらえます。
お米や食品、日用品。普段の生活で使えるもの。家族で楽しめる外食やレジャー系。金券。
そして、ときどき大きないちごのような「自分では買わないけど、もらったらうれしいもの」。
またそんな優待を選ぶのも楽しそうです。
しばらくはお休みですが、今まで届いた優待の写真を見返していると、「やっぱり株主優待、サイコー!」と思います。
今は不動産。また余裕ができたらクロス取引。
またお金を貯めて、早く再開したいです。
※この記事は、私自身が株主優待のクロス取引を行っていた体験について書いたものです。特定の銘柄や取引方法を推奨するものではありません。信用取引にはリスクやコストがあり、制度・条件等も変更される場合があります。実際に取引する場合は、ご自身で最新の情報を確認したうえで判断してください。


